私のフカセ・カゴ釣りタックル インプレッション
磯釣りを始めて数年、様々なタックルを試してきた中で現在メインで使用しているがまかつのロッドとシマノのリールたちをご紹介します。それぞれの特徴や使い分けについて、実釣での経験を交えてお伝えします。
チヌ(クロダイ)用ロッド
がまかつ アテンダー3 0号 5.3m
チヌ釣りの繊細さを追求した一本です。0号という細さは、チヌの警戒心の高い食い込みを逃さず、微妙なアタリも明確に手元に伝えてくれます。軽量で取り回しやすく、長時間の釣行でも疲れにくいのが魅力です。穏やかな磯や堤防でのチヌ狙いに最適で、繊細な仕掛けを自在にコントロールできます。風の弱い日や、警戒心の強いチヌを相手にする時に真価を発揮するロッドです。
がまかつ アテンダー3 0.6号 5.3m
0号よりも若干パワーがあり、チヌ釣りの汎用性が高いロッドです。多少の風や潮の流れにも対応できるため、様々な条件下でのチヌ釣りに活躍してくれます。中型から良型のチヌまで安心してやり取りできる懐の深さが魅力です。天候が読めない時や、大型が混じる可能性のあるポイントでは、まずこの竿を選ぶことが多いですね。
がまかつ チヌ競技スペシャルⅣ 0.6号 5.3m
競技会を想定した設計の本格派チヌロッドです。同じ0.6号でもアテンダーとは異なる味付けで、シャープな調子と高感度が特徴です。競技スペシャルの名に恥じない操作性の良さがあり、素早いアワセや繊細なライン操作が求められる状況で威力を発揮します。競技志向の方はもちろん、よりテクニカルなチヌ釣りを楽しみたい方にもおすすめできる一本です。
グレ(メジナ)用ロッド
がまかつ アテンダー3 1.5号 5.3m
グレのパワーゲームに対応する主力ロッドです。荒磯や潮の速い場所、大型グレを本気で狙う時に使用しています。1.5号の太さがあるため、重めの仕掛けや大きなウキもしっかりコントロールできます。グレ特有の強い引きにも余裕を持って対応でき、安心してファイトできる信頼感があります。オールラウンダーとして様々なシチュエーションに対応できる万能性も魅力です。
がまかつ インテッサG5 1.75号 5.3m
大型グレや青物が混じる可能性のある磯で活躍するパワフルなロッドです。G5シリーズ特有の粘りと反発力のバランスが良く、予想外の大物がかかっても安心です。1.75号のパワーは、荒天時や潮の速いポイントでも重量仕掛けをしっかりコントロールできます。尾長グレの大型や、時折かかるブリクラスの青物にも対応できる懐の深さが頼もしい一本です。
カゴ釣り用ロッド
がまかつ カゴスペシャルⅣ 3.5号 5.3m
カゴ釣りのスタンダードとも言える一本です。3.5号の適度なパワーで、遠投性能と操作性のバランスが非常に良いです。ブリやヒラマサの若魚、大型グレなど幅広いターゲットに対応できます。穂先の感度も良く、カゴの着水やタナの取りやすさも魅力です。最新のⅣモデルは軽量化と強度のバランスがさらに向上しており、初めてのカゴ釣りロッドとしてもおすすめできます。
がまかつ ヒラマサ天剛2 H 5.0m
その名の通り、ヒラマサを本気で獲るためのロッドです。Hパワーの強靭なブランクスは、大型青物の突っ込みにもしっかり対応します。やや短めの5.0mという設定も、パワーファイトに特化した設計と言えます。磯際での取り込みもコントロールしやすく、大物狙いの日には欠かせない相棒です。10kg超のヒラマサとのファイトでも安心して挑める信頼性があります。
がまかつ 汐来坊2 MH 4.5m
コンパクトながらパワフルな、近距離戦用のカゴロッドです。4.5mという短さは、足場の悪い磯や狭いポイントでの取り回しが抜群です。MHパワーで中型から大型まで対応でき、シャクリやすさも魅力の一つ。潮通しの良い磯の際を攻める時に最適で、パワーとレスポンスの良さが光ります。短竿ならではの操作性で、ピンポイントを攻めやすいのも大きなメリットです。アジ釣りに最適です。
リール
フカセ釣り用リール
シマノ BBXテクニウム C3000 DXG
チヌとグレのフカセ釣り専用機として使用しているレバーブレーキリールです。C3000番というサイズは、フカセ釣りに最適なバランスで、軽量ながら十分なライン容量を確保できます。DXGのギア比は巻き取りスピードと力強さのバランスが良く、様々な状況に対応できます。レバーブレーキの操作感は非常に滑らかで、魚の突っ込みに対して細かな調整がしやすく、チヌやグレの繊細なやり取りに欠かせません。ドラグ性能も安定しており、長時間のファイトでも安心して使える信頼の一台です。
カゴ釣り用リール
シマノ ステラSW 14000PG
大型青物や遠投カゴ釣り専用の最高峰リールです。14000番という大容量は、PE3号以上を十分に巻けるため、大物とのロングファイトにも対応できます。PG(パワーギア)は巻き取りパワーに優れ、大型ヒラマサとのファイトでも確実に魚を寄せてこれます。ステラならではの滑らかな巻き心地と耐久性は、過酷な磯釣りでも安心です。ヒラマサ天剛2との組み合わせで本気の大物狙いに使用しています。
シマノ ステラSW 8000HG
カゴ釣りの主力として活躍する中堅番手です。8000番はPE2〜3号クラスを扱いやすく、遠投カゴ釣りに最適なサイズです。HG(ハイギア)は素早い回収が可能で、テンポの良い釣りができます。カゴスペシャルⅣとの組み合わせで、青物やヒラスズキなど様々なターゲットに対応しています。ステラの剛性感と巻き心地の良さが、一日中使っていても疲れにくいポイントです。
シマノ ツインパワーSW 8000PG
ステラSW 8000HGと使い分けているもう一つの8000番です。PG(パワーギア)仕様で、巻き取りパワーを重視した設定になっています。大型青物とのパワーファイトや、重いカゴを使った釣りで威力を発揮します。ステラには及ばないものの、ツインパワーも十分な耐久性と性能を持っており、コストパフォーマンスにも優れています。状況に応じてHGとPGを使い分けることで、より効率的なカゴ釣りが可能になります。
シマノ スフェロスSW 6000HG
コストパフォーマンスに優れた実戦派のカゴ釣り用リールです。基本性能はしっかりしており、ドラグ性能やギアの耐久性も十分です。荒場や根ズレのリスクが高いポイント、天候の悪い日など、ステラやツインパワーを使うのが躊躇われる状況で活躍してくれます。汐来坊2との組み合わせで近距離のカゴ釣りに使用したり、予備機としても重宝しています。
まとめ
それぞれのロッドとリールには明確な個性があり、状況やターゲットに応じて使い分けることで、釣果が大きく変わってきます。チヌ、グレ、青物と、狙う魚種によって最適なタックルは異なりますし、天候、潮の速さ、ポイントの特性なども考慮して、その日のベストな組み合わせを選ぶのも磯釣りの楽しみの一つです。
特にリールに関しては、フカセ釣り専用のBBXテクニウムと、カゴ釣り用に複数のスピニングリールを揃えることで、あらゆる状況に対応できる体制が整っています。ステラSWの14000PGと8000HG、ツインパワーSWの8000PG、そしてスフェロスSWと、番手とギア比を使い分けることで、より効率的で確実な釣りが可能になります。
これから磯釣りを始める方、タックル選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。良い釣行を!






