最強のキジハタロッド!アコウハンターのテンリュウ”ROCK EYE VORTEX RV85B-HH ”Gori maki”でもココが最悪なんです…
テンリュウのロクゲームロッド、ROCK EYE VORTEXシリーズ。
グラス混じりの粘るブランクス。
強靭なロッドはアコウ等ロックフィッシュ狙いで実績なのはご存知の通り。
シリーズでも最強のRV85B-HH 、その名も「Gori maki」!
ブランクスはかなり強くて最高!
しかし……致命的な欠点が、、
Gori maki の欠点とは?!
購入してしばらくは、ロッドの格好良さに惚れ込み、この欠点に気づかない人も…
このロッド、ボトムの感度もそこそこ良く、ティップも程よく使いやすい。
結構良い点が多い故に、違和感に気づくまで少し時間がかかった。
私の場合、3釣行くらいで違和感に気づきました。
その時すでに、メタルジグの40gを使ってアコウの50センチオーバーをキャッチしたり、良型を何匹か釣っていました。
その時のこのロッドに持っていたイメージは、シリーズ最強のロッドなのに30センチそこそこのアコウを掛けた時のしんどさ。力強く合わせてゴリマキという流れに持っていけない。
合わせた瞬間に、魚に力負けして外れたり、やり取りがシドロモドロになったりということが殆ど。
慣れが必要なのか?
違和感の正体
他にも違和感があることに気がついた…
それは20g以上のウエイトのルアーのキャスト時。
ルアーウエイトが40gにもなると、その違和感はかなりのものに。
ぶら下げたルアーのウエイトが、モロにキャストしようとする手に乗ってくる。
ロッドのグリップが短いせいかフロントヘビーになり、重たいルアーを思い切りキャストすると手首を痛めそうになるくらい。
そうです!違和感の正体は、
- ロッドバランスの悪さ(極端なフロントヘビー)
- グリップの短さ
バランスの悪さに手放す人も
コンセプトとスペックに惹かれて購入した人が、Gori makiを手放している。
なぜ? 他のロッドに目がくらんだか?
などと思っていた。
手放した理由を聞いてみると、同じ理由とのこと。
Gori maki 改造計画
良いブランクスを生かしきれていないのがとっても残念だが、このまま処分する気にならなかった。
何とか良いロッドに作り上げる方法はないものか?
と、いうわけで2つの問題点を解消して、良いロッドに生まれ変わらせる計画に!
改造実行!
やることは1つ。
バランスの悪いロッドのバランスを取るためにウエイトを入れる!
単純に鉛をグリップに巻きつけるのは芸がないので、富士工業から出ているグリップエンドラバーを使うことにした。
よく見かけるものです。内径25ミリの一番大きいタイプです。
鉛を金槌で叩いてラバーの中に埋まりこむようにサイズ調整。
埋め込んだ鉛は、6号、6号、8号の3つ。
75gのウエイトを仕込んだ。
鉛を仕込んだ後は、クッション材として間にゴムの発泡体を挿入。
ゴムはエプトシーラーNo.686。エプトシーラーの上級グレード品ですね。
こんな感じでゴム製のクッションで鉛を隠します。
あとは、グリップエンドに被せます。
被せたグリップエンドラバーを固定するために、最終的に熱収縮シートを使うので、滑り止めに補修糸で凸凹を付けます。
そして、熱収縮シートを被せて、高温で炙る。
綺麗に収縮してグリップにフィットしました。
とあるメーカーのロッドみたいに仕上がりました!
バランスを見てみましょう!
バランスを見てみると、リールを装着した状態でリールのセンターのあたりに重心が来ました♫
ウエイトを75g入れて、やっとこのバランス。
なんというロッド作りをしているのでしょう。
良いブランクスに負けないロッド作りをお願いしますよ、テンリュウさん。
期待すること
Gori makiのバランスが取れました。
バランスが取れたので、今後はイメージ通りの釣りができるように仕上がっているか検証していきます。
- 合わせ時にティップがスッと持ち上がる
- 合わせた後、ロッドが安定してぶれない
- グリップの重量が重くなったことで、大物とのやり取り時に手元が安定する
- 重量ルアーがキャストしやすい
さて、どうなっているか楽しみです。